【質問】お墓の種類について教えて下さい。
相談者 川崎市 70代 男性K様
私は若い頃に地方から上京して東京で働くようになり現在に至ります。こちらには決まった菩提寺なども無く、かといって私の田舎のお墓では子供たちが墓参りに来るのも大変だろうと思います。そこで、こちらでお墓を手に入れたいと思っています。新聞の折り込みなどでも良くお墓のチラシが入っていたりします。また、最近は樹木葬やビル形式の納骨堂など様々なお墓があるようです、お墓の種類や違いについて教えて下さい。
【回答】
お墓をつくってもよい場所は、「墓地、埋葬等に関する法律」によって、墓地として都道府県知事(市又は特別区にあっては、市長又は区長。以下同じ。)の許可を受けた区域に限定されます。ですので、たとえ自己の所有する土地であっても、勝手にお墓をつくることはできません。
そのため、お墓は「お寺」「霊園」「共同墓地」などの中から選択する事になります。墓地の種類は運営管理者の違いで大きく分けて地方自治体などの運営する「公営墓地」、お寺などの境内にある「寺院墓地」、霊園などの「事業型墓地」などに分かれます。
また、埋葬方法の違いで「墳墓型」「納骨堂型」「樹木葬型」などに分かれます。また、このような運営管理者の違いと埋葬方法の違いの組合せによって「公営の墳墓型」「寺院が運営する樹木葬型」というように多種多様な組み合わせのものがあります。ちなみに東京都の場合は都が管理運営する霊園は8ヵ所あり、各霊園では返還された墓地を整備して年に1回、公募しています。人気のある一般墳墓型施設では応募倍率が数十倍という狭き門になっているようです。
お墓にまつわるお金でよく聞く、永代使用料、管理料などについて永代使用料はお墓を建てるときに、土地を永代にわたって使用する権利料として支払うお金で、管理料は墓地にある施設の維持・管理のための経費として支払うお金という違いがあります。お墓はそのタイプや運営管理者によって、それぞれに料金や立地など条件の違いがありますので、まずはK様の希望する地域でどのようなタイプのお墓があるのか情報収集から始められると良いでしょう。