自宅を売却して有料老人ホームなどへ住替えをする場合、ほとんどの方は自宅よりも狭いスペースに引っ越すことになります。そこで出てくるのが家財道具の整理です、最近は「断捨離」という言葉も良く耳にするようになりましたが、中々物に対する執着を捨てられないのが人間の「性」です。
しかし、自宅にある家財を全て老人ホームに持ち込めるか?というとそれも無理な話です。
そうなると必然的にある程度の家財は捨てるか、売るか、という事で処分しなければなりません。最近は、不用品の処分業者もかなり増えており、私が、普段お手伝いしているケースでもほとんどがそのような業者さんに依頼をして、作業をしていただいています。
大抵のケースでは運び出しも2トントラック数台分、という事になっていますので、とても高齢者が「自分でやるか」という訳には行かないのです。
ネットなどで検索すると、価格もかなり安いところもありますが、気をつけなければいけないのは、極端に安い価格の所で依頼したら、引き取った家財の最終処分の方法が「不法投棄」だった。なんていうケースです。
実際に国民生活センターのHPなどを見ますと、「不用品回収します」と訪問され、パソコンディスプレイと自転車を渡して処分代金を払った。後日、回収品が道路脇に捨て去られていた。」といった事例も報告されています。
また、見積もりで安いと思って依頼をして作業をしてもらったら作業が終わった後になって、様々な理由を付けて追加料金を請求されて、「そんなのおかしい」と抗議すると、では積み込んだ荷物を降ろして置いて行くと言われました。
「これをまた他の業者に頼んで一からやり直す事を考えると、納得行かないけど仕様がない。」と半ば泣き寝入り的に代金を支払ってしまったという話も実際に聞きます。
そのような事にならない為には、追加料金の有無や料金体系、一般廃棄物収集運搬許可(廃家電等の引取り)、古物商許可(買取り)など必要な許可を受けている業者なのか?等もキチンと確認して信頼出来る業者に依頼する事がポイントです。
依頼する業者が決まったら、当日の作業は業者にお願いします。
しかし、それでも、持っていくものと処分するものの選別は、本人がやらないといけません。往々にしてこのような作業をすると、割と男性の方が押入れから出てきた昔のアルバムに見入ったりして中々作業がはかどらなかったりする傾向があるようです。
どちらかというと女性の方が、こういう時は、テキパキと思い切りよく捨てるものを選別する傾向があります。やはり不用品の処分は思い切りが肝心です。
昔から、女は愛嬌、男は度胸などと言いますが、こと、不用品の処分に関しては女性の方が思い切りが良く、度胸があるようです。