先日、横浜市の某ケアプラザで当協会の提携先との共催で高齢者の住替えについてのセミナーを開催いたしました。普段から感じている事ですが、高齢者の住替えにおいてスムーズな住替えを実現しようとする場合、例えば行先の老人ホーム探しやそれに伴う自宅の売却なども行先施設の入居時期と自宅売却の引渡し時期の調整といった時間を軸とした問題。入居先の入居金などの支払と自宅売却の手付金、残金などの入金といった金銭を軸とした問題等々関連付けて考えなければならない点が沢山あります。
また、それ以外でもいざ自宅を売却しようとしたら自宅の名義が亡くなったお父さんの名義のままで、先に相続手続きを完了しないと売却出来ないといったケース。不動産の名義人であるご本人が認知症で後見人を付けないと売却が出来ないケース、自宅が旧法借地権の場合借地権の売却に際して譲渡承諾料などについての地主さんとの折衝、また、ほとんどのケースで広い自宅から狭い施設のお部屋へのお引越しとなりますので家財道具の処分やお引越しの段取り等々同時進行で解決しなければならない問題が多岐に渡ります。
普段私がお手伝いしている高齢者のお住替えではこういった様々な問題を総合的に検討し解決のお手伝いをしながら自宅から老人ホームなどへの住替えをサポートしています。
最近は相続問題などもTVのドラマになったり、非常に関心も高まっていますので相続問題に関するセミナーはいろんな所で頻繁に開催されています、なので今回のセミナーでは相続に関する一般論ではなく普段私がお手伝いしている「高齢者の住替え」という場面に関連して実際に起こった様々な実例をご紹介しながらお話をさせて頂きました。約60人程の地域の高齢者の方にご参加いただき、セミナー終了後も個別に沢山のご質問を頂きこういった問題に関する関心の高さを実感した一日でした。